Nゲージ新幹線
 
■013 ちょっとドレスアップしてみよう

●室内灯はかっこいいぞ!

 鉄道模型の遊びかたはさまざまです。遊んでいる人の中にはお店で買ってきた状態では飽き足らず、自分で車両を加工・改造する人もいます。
 もちろん相応の工作力がないと悲惨な結果が待ち受けているのですが、それにもめげず工作をするということはよほど工作がすきなのでしょう。
 新幹線電車の場合は、メーカーが発売する状態でもかなり完成されていますのであまり手を入れる必要はありませんが、それでもちょっとしたドレスアップをするとぐっと見栄えがよくなります。
 その代表例が室内灯です。室内灯ユニットはメーカーが純正品を発売していますので(以前と比べて)組み込みは比較的簡単。それでいて確実なドレスアップが見込めるお勧めのアイテムです。
 組み込みには車体を分解する必要がありますが、分解しながらどのパーツがどこについていたかをデジカメで記録していきながら慎重にばらしていけば、案外何とかなるものです。
 それでも工作に自信を持てないのであれば、模型店で組み込んでもらいましょう。お店の中には別料金で室内灯を組み込むサービスをやっています。おおむね1両室内灯の代金+300〜600円程度が相場で、新幹線の10両つなぎともなると工賃でそこそこの値段になりますが、失敗のリスクをほぼ完全になくせる ので、価値はあります。

▲これはカトーの室内灯ユニット。小さな部品なので飛ばしてなくさないように注意しましょう。取り付け方法は車両セットに同梱されている説明書や、室内灯のマニュアルに書いてあります。


▲室内灯ユニットを組み込む際は、車体を分解しなくてはなりません。このときパーツがどのようについていたのかを記録しておかないと、組み立ての際におかしな組付けをして壊してしまう危険があります。


▲車両によっては部品の加工が必要になることもあります。今回取り付けたE4系の場合は、集電パーツを12mmに短縮する必要がありました。こういった作業に自信がない場合は、ショップの組み込みサービスを利用するのも手です。


▲室内灯の取り付けは以前に比べてずいぶん楽になりましたが、あくまでも「以前と比べて」であって、工作が苦手な人にはハードルが高いかもしれません。


▲しかし、室内灯の美しさはそのハードルを超えるだけの価値は十分にあります。
■711 コラム:連結面を詰めてみよう

カトーのH5系とE6系の連結面。急カーブ対応で間延びしています。

 カトーのE5/H5系とE6系は実車同様の連結が楽しめますが、急カーブを曲がる関係で車両の間隔が大きく開いてしまっています。鉄道模型としての割り切りという意味では仕方がないのですが、もう少しかっこよくしたい。
 そこで、別パーツを使って連結面の短縮を行ってみました。
 必要なパーツはE2系用の連結器で、ASSYパーツというパーツ単体で販売しています。品番は4634C3、800円+税でした。
 このパーツの中にある連結器を、製品についている連結器と取り替えるだけで連結面間隔が12mmから6mmまで詰まり、見た目が向上します。
 ただし連結器取替え作業は車両の分解を伴いますし、メーカーの保証範囲外の加工となりますので、何かあっても自己責任で対応しなくてはなりません。
 また、連結面を詰めることによって曲がれるカーブにも制限が出てきます。単純なカーブであればR282(R280)以上で、S字カーブはR400以上での運転となり、極端にきついカーブは曲がれなくなることをご承知置き願います。
 もっとも、新幹線はあまり急なカーブを走らせてもかっこ悪いですし、S字カーブにしてもカーブとカーブの間に140mm以上の直線線路を1本挟めば問題なく走行します。
 くどいようですが、新幹線はできるだけ緩いカーブで走らせたほうが楽しいと思います。

▲E2系用の連結器パーツ。大きな模型店やホビーセンターカトーなどで購入できます。


▲左がH5系/E6系のカプラー、右がE2系のカプラー。見た目でもこれだけ長さが違いますので、柄の短さの分だけ、連結面の短縮が期待できます。


▲車体を分解し、このように連結器をセットします。なお、簡単ながらも取替えには分解を伴い、保証の範囲外の加工となります。


▲簡単な加工の割には、見栄えが大幅に向上するお勧めの加工です。


714 コラム:軽く色さししてみよう
 鉄道模型は少しでも価格を安くするため、作りやすさを優先して実車とはあえて異なる状態で発売したり、塗装を省略したりする場合があります。
 塗装の省略の中でも軽いものであれば、ユーザーがあとから付け足すのは容易で、手間の割には大きな効果が得られることもあるので挑戦してみる価値はあります。
 これから紹介する方法は塗料や筆もいらなければ、比較的簡単にやり直しができる初心者にもおすすめな加工です。お手軽加工なので効果もそれなりではありますが、それなりでもやらないよりはかなり実感的になります。

▲E4系の右側、E445形の車端部には機器室がありますが、模型では溝が彫ってあるだけです。


▲実車では溝にはコーキングがなされており、黒くなっているのがわかるかと思います。であれば模型も溝を黒く塗ってみようというのが今回の趣旨です。


▲やり方は簡単で、とがったシャープペンシルで溝を何回かなぞるだけ。作例では0.2oという細い心を使いましたが、鉛筆をときんときんに尖らせてもいいと思います。もし溝から芯がはみ出ても、消しゴムで消せばいいのでお手軽です。


▲こんな感じに溝が目立つと、車体にメリハリが付きます。鉛筆1本でできるお手軽加工です。

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