■502 読み物:NゲージのようでNゲージではない Nゲージ鉄道模型は縮尺1:160、ゲージ9mmと決められていますが、中にはNゲージの規格を一部だけ取り入れた製品や、Nゲージを名乗って入るもののNゲージの範疇にはいらない製品があります。トレーンのNゲージに関しては別の項目で紹介しましたが、ここではそのほかの『NゲージのようでNゲージではない』製品を紹介します。 (製品名をクリックすると、メーカーサイトにジャンプします) ●河田 ナノゲージ 河田の極小ブロック製品『ナノブロック』を使った鉄道玩具がナノゲージです。ナノブロックで作った車体に動力と車輪を取り付け、専用の線路で走らせる製品ですが、実はこの線路のシステムがNゲージの規格になっており、カーブがきついものの製品によってはNゲージ新幹線も走らせることができます。 逆にNゲージの線路をナノゲージが走ることもできますが、Nゲージよりもナノゲージはサイズが大きいため、ホームやトンネルで引っかかってしまいます。そのため、レンタルレイアウトではナノゲージの走行を基本認めていません。 なお、ナノゲージには線路・車両・パワーパックがセットになったスターターセットも発売されています。 価格:ベーシックフルセット14,500円+税 ▲ナノゲージE5系。車体のサイズはブロックに依存するのでNゲージとはいえませんが、足まわりはNゲージ鉄道模型に準拠しています。パワーパックで車両の速度を制御する方式もNゲージと同じです。 ▲カーブの半径がきついので新幹線電車の場合走れる車両は限られますが、このようにNゲージの車両もナノゲージの線路を走ることができます。 ●神崎レンタルサービス トレイン ショッピングモールのガチャマシンのひとつで、カプセルではなく箱に入っている玩具。箱には英語で『N-GAUGE SCALE MODEL』と書いてあり、車種の一部はNゲージの線路に載るものの、線路に乗らない車両もあったり全長は箱のサイズに合わせて短縮されているので、Nゲージ鉄道模型とはいえません。 また、全体的につくりが雑で車両によってできのよしあしがバラけているのも特徴です。 ラインナップは全16種類。ガチャマシンの性質上何が出るかはわかりません。 価格:1回税込200円 ▲Nゲージと書いてありますが、右の400系新幹線は線路に乗りませんでした。左の0系新幹線はNゲージの線路に乗りますが、カーブは曲がれません。 ●ニシキ ダイカスケール かつては鉄道玩具といえばダイカスケールという時代があったほどの歴史ある玩具です。名前のとおりダイカスト製で、ゲージは9mmなのでNゲージの線路に乗りますが、台車が首を振らないのでカーブを曲がることはできません。 また、車輪が絶縁されていないのでトレーン同様線路にのせて通電すると、パワーパックがショートして故障の原因となりますので、絶対にNゲージの線路に乗せてはいけません。 価格:各600円+税 ▲Nゲージの線路に乗るダイカスケールの200系新幹線(右)。ただし車体のサイズは1:180くらいで、1:160のNゲージ200系新幹線(左)と比べると一回り小さくなっています。 ●バンダイ Bトレインショーティー 玩具メーカーのバンダイから発売されている玩具で、全長をNゲージの半分に短縮したモデル。それ以外はNゲージの規格に準拠しており、別売の動力や台車を購入するとNゲージの線路を走らせることができます。 Nゲージ化したBトレインショーティーはNゲージの規格に準拠しているため、これをNゲージ鉄道模型のカテゴリにいれる場合もあります。 ただし注意が必要なのは、Bトレインショーティーの新幹線に限っては縮尺1:150で造っているため車両の幅がNゲージの新幹線より広く、ホームや高架橋を通過できないケースがありますので注意が必要です 価格は商品によってまちまちですが、最近の商品はNゲージ鉄道模型と大して変わらないか、それよりも高い製品も珍しくありません。 |