プラモデルメーカーのアリイが鉄道模型に参入した際につけられたブランド名がマイクロエース……とかそういった話はどうでもよくて、カトー・トミックスとともにNゲージで新幹線電車を発売しているメーカーと覚えておけばよいのです。
マイクロエースはカトー・トミックスが造らないようなニッチなジャンルを突いた製品を作る傾向にあり、新幹線の製品も1000形新幹線電車や954形新幹線電車〈East i〉といったちょっと変わった車両を発売しています。
このほか、お金持ちの大人向けに国鉄時代の新幹線電車を豪華木箱入りで発売するなど、良くも悪くもカトーやトミックスとは毛色の異なるメーカーです。
消費者の視点で言えば、あまり売れそうもないニッチな製品や限定品を販売する傾向から、カトーやトミックスの製品に比べると割高感はどうしても感じてしまうところです。しかしそれは数が出ない製品ゆえに仕方がないこと。むしろ「よくぞこんな製品を出してくれた」という感じでしょう。自作や改造で造れば間違いなく、それ以上のコストがかかりますし。
それよりも問題なのは、マイクロエースの製品は多品種少量生産が基本のため、一度買い逃すと入手が困難なことにあります。再生産はよほどの人気商品でないと行なわないため、ちょっと古い製品になると店頭在庫もなく、中古品かネットオークションで入手するしか手段がなくなってしまうのが、消費者としては悩ましいところですね。
▲マイクロエースは国鉄型の車両や他メーカーでは発売しないニッチな車両を生産します。右の1000形新幹線などは、マイクロエースらしい製品のひとつです。
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