Nゲージ新幹線
  ■911 用語解説:中古品・ジャンク品
 人によってはただのガラクタ、別の人によっては宝の山というハイリスク・ハイリターンな商品群です。中古品の中には販売店が一応の動作確認をして、買ってすぐ遊べるか否かを明記しているものもありますが、たいていは現状渡しが基本。何かあっても自力で修理できる腕か、スパッと諦める潔さが要求されます。
 ジャンク品にいたってはノークレームノーリターンが基本。もちろん返品不可です。こちらは中古品以上に酷い状態のものを平然と売っており、鉄道模型であればパーツ欠損なんてあたりまえ。落書き破損動作不良は序の口です。そのかわりお値段は破格なので、パーツ取りや補修用に活用できる人にとってはたいへん有用です。
 入門者のうちはジャンク品はもちろん、中古品にも手を出すべきではありません。鉄道模型の仕組みをある程度理解し、自力で何とかする腕を手に入れた上で、ハズレを引いてもスパッと笑って流せる精神を磨くまでは、メーカー保証の効く新品を購入しましょう。
 なお、中古やジャンク品で『掘り出し物』をうっかり見つけると病み付きになってしまいますのでこれまた注意が必要です。

▲説明書なんて気のきいたものはありません。この中には300円の食玩を2,000円の値札で売ってるものもあります。そういった『地雷』を避けるスキルも必要です。

▲パーツが外れている、そもそもパーツが欠品している。それ以前にパーツだけ……なんでもありなのがジャンクです。写真のものに関しては『個別に袋詰めされているだけ上等』ともいえます。

 中古品の通販は状態が見えないのでさらにリスクが高まります。もちろん参考程度に製品の画像をアップしているところもありますが、それだけでは細かいところはわかりません。
 お店によっては新品と比較してどの程度のランクかをA〜Dといった記号で表しているところもありますが、お店としてはできるだけ美品であることにしたいわけですからどうしても主観が入ります。つまり、お店の主観と自分の主観が一致するとは限りません。
 中古品のネット売買は、ある程度のギャンブル的要素を含むものとして考えたほうがよいでしょう。

▲通販サイトで見つけた800系新幹線。中古品で税込8,640円は定価(税込17,280円)の半額ですから格安です。しかし、とても見やすいとはいえない商品画像からは製品の状態を推測できません。買うのであれば「ランクA」を信じてギャンブルです。


▲買ってみたところ車体は美品で付属品は欠品なし。通電したところライトは全部点灯し、モータ車の走りも問題なく『当たり』が引けました。ラッキーといわざるを得ません。

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