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幻想鉄路(こばやしみちとも氏)
 メインコンテンツは『定山渓鉄道2003』。もし定山渓鉄道が廃止にならなかったら札幌の町はどうなっていたのかという架空の世界を、じょうてつ、札幌市交通局、国鉄(JR)を交えて考察しているサイト。
 一時流行した理屈に『バタフライ理論』ってーのがあります。アマゾンで蝶がはばたいたら、それがめぐりめぐってアメリカに影響を及ぼす、という話なんですが、定山渓鉄道2003では表の歴史では廃止になった定山渓鉄道が生き残った。当然その後の札幌を取り巻く交通事情も変わってくるわけです。
 このページでは、昭和47年の冬季五輪誘致に札幌市が落選するというところからスタートします。この歴史的事実が札幌のゴムタイヤ地下鉄開業に影響を与え、定山渓鉄道の活用、市内交通網の再整備へと、歴史の歯車がずれ、二つの世界が加速しながら離れていく様は見ていて痛快の一言。まさにバタフライ理論であり、本ページの醍醐味といえる部分です。
 結果2003年の札幌市は、われわれの知る札幌市とはまったくかけ離れたものになります。実に筋の通った荒唐無稽。これを「リアルじゃない」と断罪することは誰にもできません。
 まあ、あえて言うならオリンピック誘致に失敗した札幌を、てめえの目で見たことがある奴はリアルじゃないといってもいいかもしれん。いればの話ですがね。
 

北武急行電鉄(chaz氏)
 北武急行電鉄のかわいそうなところは、老舗であるということだよなあ、って思います。老舗フィルタがみんなの目にかかっちゃって、老舗だからすばらしいコンテンツが多いからすばらしい。深く見てもらえないんだよな。
 老舗だから内容が濃い、絵がたくさんある、車両がバラエティに飛んでいる。紹介ページを見るとそんな言葉が多いんですが、酒じゃないんだから古けりゃあいいってもんじゃないし、数ありゃいいってもんじゃない。しかもそれは事実であって感想でもなんでもない。相手に『歳をとって目が二つある人間ですねえ』って言ってるようなもんです。
 そうじゃなくて北武急行のすごいところは、こんだけ長くやっているのに車両の進化樹がぶれていないってことなんですよ。ろくにもの考えずE231クローン入れている架鉄にはない、車両に対する信念が北武の車両にはある。北武の車両がなぜ魅力的かってのは、きれいな絵だからじゃないのよ。精神なんだよね。北武はたくさんの絵が地道な観察の成果で一枚のイコンになってる。パッチワークじゃないんですよ。
 誤解されたくないので言っておくけど、E231クローンを入れるのが悪いんじゃないんだぜ。chazさんがE231クローンを作ったら、ちゃんと北武急行のE231系になってる。8000系なんかそうだよね。chazさんは車両のデザインポリシーをちゃんと持っているから、ちゃんと標準化車両でも消化できるわけですよ。
 「老舗」ってのは十年一昔同じことをやってるだけじゃないんですよ。新しいものも古いものも老舗の手にかかれば老舗の味になる。だから老舗なんです。
 

九筑電鉄(mini黒子氏)
 俺が黒崎天神線を作ろうというきっかけとなった架鉄です。福岡と北九州の間には、いくつものインターバン構想があったにもかかわらず、結局どれもものにならなかったわけですから、架鉄野郎としてはそそる区間ではあります。もっとも俺はそんな歴史的経緯に関しては門外漢なので、そのへんを語る言葉は持ってません。
 じゃあ何がよいのか。
 西鉄500形を冒頭に持ってきて、1000系に一段窓とシュリーレン台車を履かせたところですよ。この2点で「あ、この人わかってらっしゃる」。ここを押さえたらもう、駄作にはなりゃしません。わかんねー奴は一生わかんなくていいです。北九州のインターバンとくれば、500形であり連接車であり近畿車輛である。この「土台」をちゃんと押さえて車両史を紡いでいる。だからちゃんと最新型の電車まで、「九州顔(西鉄顔にあらず)」になっているんですよ。デザインポリシーがしっかりしているからこそ、電車に命が吹き込まれている。
 「車両系架鉄」というのは、こういうのを言うんです。
 

銀路画報(那辺 流氏)
 「絵がすばらしいサイトです」なんて見りゃわかることを書いてもしかたがないんで、なんで銀路画報の絵がすばらしいか、模型が雰囲気出ているかってーのをここでは紹介したいと思います。
 まず最初に「絵の中に自分の世界を持っている」、というのがありますね。架空世界をきっちり描いたイラストというのは、側面図だけじゃ伝わらない情報をたっぷり含んでいます。いちいち俺みたいにつまんねー文章でグダグダ言わなくても、一発でその架空世界がわかる。やっぱ背景は大事だよね。
 その背景の小道具、信号機や看板、道路の舗装や服装にも、細かい配慮が行き届いています。背景が背景でなく、解説になっているわけね。クロテンみたいにありものを適当に並べて満足しているようなサイトには、百年かかっても到達できない世界なんですよ。
 絵がうまいってのは、小手先の技術じゃないんだよね。
 よく観察して、考えて、選択して、情報を表示するんですよ。ここまでは理屈の世界。そこに才能が加わるってわけね。だから、銀路画報は「絵がすばらしいサイト」となるわけです。
 つーか俺は、銀路画報見てビジュアルの道は諦めた。かなわねえもん実際。
 

常陸中央交通(ひさし氏)
 車両に一筋のデザインポリシーがないところは見ていて苦痛ですが、ローカル私鉄で譲渡車両が中心になれば話は別。異なるコンセプトの列車を整備担当が苦労して運用をやりくりするなんてのは、実にいい光景です(現場は苦労してるでしょうが)。
 もっとも、常陸中央交通はだからといって適当な車両導入をしているわけではありませんし、新造車両も導入している。でも電車と違って気動車ですからその無秩序っぷりはそれっぽく見える。それでいて時代時代のつぼをちゃんと押さえているから、ちゃんと秩序あるカオスになっているんですね。
 デザインポリシー(スタイリングじゃないよ)の統一が必要になるのは、大量の車両を保有する大規模路線の話。保有車両が100両超えなければ、デザインポリシーよりもコストや整備性などで、時代時代ごとのトレンドを持った車両を導入するのは正しいんです。お題目のようにデザインポリシーデザインポリシー言ってるわけじゃないんですよ。
 これは、実車をちゃんと観察した人にしかできない。本人はもしかして意識していないかもしれないけど、これまでの観察から、ちゃんと気動車発達史のトレンドに沿った車両を作ってる。車両のスタイリングは全体的に電車っぽい、という見方もできるかもしれませんが、都市近郊の非電化私鉄ならそれもありでしょう。
 キハ1000の設定なんか、同一形式で細部の形状が変化という架鉄では軽視されがちな(だって絵を描くの面倒なんだもん)ところを表現していて「やるなコンチクショウ」とか思っちまいまいました。
 ちなみに明日香電鉄を作る際に大いに参考にしたサイトです。
 

富士電鉄(ふじお氏)
 デザインポリシーが通ってない架鉄は面白くありません。見ていて苦痛です。そういう考えを俺は持っていますが、こと富士電鉄に関しては脱帽です。面白いです!
 富士電鉄は通勤型にこそ車両のスタイリングに筋が通っていますが、特急系車両は航空機をモチーフにした流線型の車両がメイン。元ネタがフォッカーだったりボーイングだったりエアバスだったりなので統一されるわけがないのですが、いいんだよなこれが。
 ボーイングの機材はちゃんとボーイング顔(747系の解釈はすばらしい!)だし、フォッカーはちゃんとポチ顔なんだよね。名前だけ借りたというレベルではない。換骨奪胎をちゃんと施しているわけです。E231系をチョコチョコっと変えたとかそういうレベルではない。
 アレンジの才能って言うんでしょうかね。どのエッセンスを遺して鉄道車両にコンバートするか。そのセンスと考え方が抜群に優れているのです。こういう架鉄は車両の進化樹だとかデザインポリシーだとか気にせず「今そこにあるもの」を楽しめます。
 俺は考えのない架鉄はボロクソにこき下ろしますが、よく練りこまれた荒唐無稽な架鉄は大好きです。
 

寂景院(偽無学斎氏)
 人は人をだまし、欺くことに快感を得ます。そして一方で人は、心地よいウソにだまされたいもの。『巨人の星』という漫画に「うそ……でもそれは美しいうそ」というセリフがありました。うそにきれいも汚いもないだろう、という人はきれいな心の持ち主です。
 真実なんてのはたいていつまらないものであり、そして残酷なものです。ですから人はひと時のウソに酔いしれます。ウソはエンタテイメントです。予定調和の恋愛ドラマに人々が嵌るのも、現実の恋愛がもっとドロドロしたものであることを知っているからこそ、正義の味方が悪を倒すシーンにカタルシスを得るのも、自分の正義が悪に勝てないからこそ、せめて夢の世界でだまされたいのです。人間ってそういうもん。
 ウソをつくのは才能です。大胆さと臆面のなさがないと嘘なんてつけません。『うそつきはドロボウの始まり』なんていうことわざがありますが、そりゃあ嘘のつき方がヘタなんだよ。むしろ『うそつきはショーの始まり』。人は生まれてから死ぬまで、嘘をつき続ける生き物です。
 これが果たして架鉄の紹介なのかと思う向きは、リンク先に飛んでみてください。
 だまされたと思って。
 

鹿追鉄道(キハ184氏)
 鹿追鉄道は北海道は芽室、瓜幕、士幌、帯広を舞台にした非電化架鉄です。路線や車両に華があるというわけではありません。エンジンだってDMH17やDMF13です。だけど、限られた資源の中で車両をやりくりしたり、線路状況に応じて車両運用を考える。もちろんそれはベストではありませんが、よりベストに近いベターを目指して運用している。よく考えられています。
 鹿追鉄道のようなローカル私鉄に、カミンズを入れることは必ずしも正解ではありません。枯れた技術で整備しやすく、壊れてもどうにかなるシステムこそが正解なわけです。まあせいぜい予熱燃焼を直噴にした。ここまででしょう。
 高性能な車両が俺は好きですが、それは加速力が4キロだとか最高速度が130キロだとか、そんなことではありません。実際に長年運用することを考え、それに見合った技術を組み込む。それこそが最適な性能であり、高い性能であるわけです。
 鹿追鉄道は技術面からもちゃんと、ひなびたローカル私鉄らしさが出ています。リアルな架鉄、という言いかたが正しいかどうかわかりませんが、「それらしい」架鉄です。
 

新高速日本鉄道
 関西地区を中心に路線を展開している架空鉄道です。かなり大規模な路線網を展開しているので、車両の種類に近郊型が加わっているのが特徴といえましょう。私鉄というよりはどっちかというと、かつての国鉄に近い車両ラインナップを持っています。
 大規模架鉄の場合、車両の選定というのはたいへん難しいので、国鉄/JRに範をとるのはまず無難だといえましょう。規模が大きいということは車両数が多いということです。ですから私鉄のセオリーでは予算が間に合わないんですね。車両製造費ももちろんありますが、時代に合わせたシステムを導入していくと、乗務員や整備の教育にものすごい時間がかかる。手間はコストですから当然コストに響いてくる。だから私鉄のセオリーで大規模架鉄をやると、たいていおかしなことになるわけです。
 作者がどこまで意図したかわかりませんが、この規模なら車両形式を増やさないのは賢明といえましょう。通勤型のオールMも、投入エリアが限定されているならありかなと思います。

 まだ見えない部分が多い架鉄ですが、作りこんでいくことによって形がだんだん見えてくると思います。そのとき、現時点では見識・思想が統一されていない(よそからスタイル借りてるんだからそれは当然ですが)車両スタイルに、理由が見えてくるとうれしいなと個人的には思っています。
 

北海道中央電鉄(さよちゃん)
 前々からリンクをしようしようとは思っていたのですが、この無駄に長い紹介文を書く当たって、これ本当に書いていいんだろうかと思うところがあったので控えていました。
 いやね、見るたんびにもったいないあと思うんですよ。このサイト。
 絵は綺麗。いまだに三次元曲面が作れない俺にはいいなあこれ、ってなもんです。作者の「好き」も十分伝わってくるし、制作意欲も高い。サイトデザインもシンプルでいいですよね。
 じゃあ何がもったいないのか。

 何で公式風サイトにしちゃったんだろうってことです。

 俺が見立てるにこの作者は電車が好きです。推測だけど多分もっと車両のスペック語りたいだろうし、たとえばカーインプレッションみたいなこともやってみたいんじゃないかと思う。間違いなく作者は物理に基づいた各車両の走りのイメージを持っているはずです。
 でもね、これって公式サイトの形式にするとなかなかそぐわない。浮いちゃうんですよ。それは結果としてそのサイトデザインを崩すかもしれない。
 たぶん車両かたらせたらかなり面白いものを作ってくれる作者です。そしてサイト全体の出来がいい。それゆえに個人的にはかなりもったいないなあ、って思ってしまうわけです。 

城南電鉄(千氏)
 リンクをたどって見つけたんですが、とても雰囲気のよいサイトです。
 何がいいって、空気ですよ空気。電車の走る世界の空気が、モノクロのイラストでいい感じで再現されている。ちゃんと頭の中に「世界」ができあがっているんでしょうね。世界と車両がいい感じで溶け合っています。
 車両に関する説明はあっさりしています。でも、役者である車両たちの性格付けがしっかりと出ているのでそれはまったく不満ではありません。そして澄んだ夜空に浮かぶ城南島の背景。いい舞台です。
 そして監督である作者の手腕もすばらしい。ちゃんと絵が描けている人が崩した描線は、絵に動きを与えます。たとえば駅にとまっている絵でもどこか躍動感が出るんです。
 「時間が動いている静止画」って、結構難しいんですよ。

桜島電鉄(くれは氏)
 中量輸送機関をメインにおいた架鉄です。内容を読む限り機械いじり系の中の人と太いパイプがあるようにしか思えない記述がそこかしこに見られます。その分技術的な見識はしっかりしていまして、ハイスピードトラクション架鉄を始めた俺としては一目置かざるを得ないサイトです。元ネタとなる事業者がうっすらと見えますが、それはそれでいいんです。ていうか俺だって下敷きは阪神電車だしな。
 いちいち機器の選定が「うんうんなるほど」と思ってしまうんですよね。これはずいぶん路面電車を研究している。もちろん方向性は違います。俺とくれはさんでは路面電車における見識も異なります。
 でも、くれはさんの見識はすばらしい。作る側、お守りする側、動かす側それぞれの視点が、電車の形に表れているし、その形が乗る側にどんな影響を与えているのかもちゃんと構築されています。
 作者がよく対象を観察し、考えて形にした架鉄というのは本当にすばらしいですね。

架空鉄道系リンク

架空鉄道NAVI
架空鉄道のポータルサイト。さまざまな架空鉄道が掲載されています。

よっちゃんの部屋
 川越電鉄のファンサイトということで作りました。田中義男君(9歳)が、パパのデジカメと携帯電話で撮影した写真をアップロードしています。

川越電鉄作成にあたり参考にしたリンク

和裁の間
「妥協くん」の包み紙に使用しています

路面電車を考える館
さまざまな路面電車に関するレポートはとても参考になりました。



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