やっぱり「ムギュ」は基本ですか 意外といける脱衣麻雀
麻雀同級生スペシャル
(メイクソフト/1995年)

なぜこれだけが……
 メイクソフト。この名前にオレはあまりいいイメージを抱いていない。ニチブツ麻雀のような悪意に満ちたCPUのイカサマや興ざめしてしまう回収モード、無駄に長いプレイ時間……。
 麻雀同級生スペシャルもそんなメイクソフトの脱衣麻雀であり、オレがかつて酷評した麻雀同級生の続編である。正直オレはこのゲームをゲームセンターであまり遊びこんでいなかった。しかし今度、同人誌「Dの軌跡」を作成するにあたり基板を購入したのだが……。
 オレは、少しだけメイクソフトを見直した。出来がなかなかよいのである。
プルルンと揺れるおっぱいは、やっぱり魅力的であります

納得のいく回収モード
 麻雀同級生スペシャルは出来がいい。(メイクにしては)といったカッコつきの出来の良さでなく、他メーカーの脱衣麻雀と比較してもなかなかの出来なのだ。当然この後発売された「麻雀学園祭」などよりもよほど出来がいい。
 メイクの脱衣麻雀をやっていていちばんイヤなのは、ある瞬間突然「はいここまでですよ」とばかりにCPUが回収に走る「強引な回収モード」の存在だ。これは、メイクの思考ルーチンがニチブツの脱衣麻雀のように「配牌で調整する」やり方を取っているため、2〜3巡で役満を上がってハイおしまい。というパターンになりがちだった。
 同級生スペシャルでは、そこまで極端な回収に走らず、ハネ満、満貫程度の役を重ねて比較的ソフトに回収に走る(無論、役満が出ることもあるが)。しかも6〜7巡まで粘ってから上がるため、一見客なら十分騙せる(ホメ言葉)だろうし、上級者ならうまくかわすことすら可能だ。キャバレーとかでこういうホステスに出会うと間違いなく身上をつぶすが、脱衣麻雀ならばこういうサービスは大歓迎。財布のヒモが緩むというものだ。
桜木舞もちゃんと脱ぎます。意外と大きいおっぱいやな

プレイヤーよりのシステム
 ゲームシステムもなかなかいい。最初の1回は難易度が低い配牌が来るので、やらずぼったくりといった目に遭うことは少ない。とりあえず1枚脱がせれば、プレイヤーのコンティニューを誘発できるので、最初の1回を優しくする手法は意義がある。しかも同級生スペシャルはどんなに低い得点でも上がれば1枚脱ぐシステムなので、その効果は大きい。
 ただ、初回の配牌で大きな役(ハネ満以上。場合によっては役満すら可能)を上がると早々に回収モードが始まるようだ。コツは2000〜3900点程度の役を目指し、手早く上がってしまうのが良い。これでうまくいけば、3人目くらいまで1コインで行ける。 ただし高得点でクリアすると、次局の基本得点に若干のボーナス得点がプラスされる。役満を上がって、持ち点10万点くらいでクリアすると、次の面では1万点くらいではじめられる。ランクが上がっても満貫1回くらいは耐えられる(しかもCPUは上がるまで7巡くらいかかる)ので、うまくCPUを欺くプレイもなかなか楽しい。
 そうそう、女の子も前作より充実している。6人の女の子は年齢層や雰囲気もバラエティに富み、脱ぎ方にも工夫が見えとても好感が持てる。もちろん今回は桜木舞もちゃんと脱ぐ。おまけに脱ぐときにおっぱいがプルルンと揺れるのも高ポイントだ。ブラジャーの段階でプルルンとおっぱいが揺れるのならば、ぜひ3枚目にも期待してしまうおっぱいもコンティニュー誘発に寄与しているのだ。
 まあ、難を言えば1人目と2人目は逆のほうがプレイヤーをより惹いたのではないかな……とは思うが、些細な問題だ。
メイクの基本はまんまるおっぱい。とはいえ大きさはさまざまなのでよし

よくできているのになぜ……
 麻雀同級生スペシャルはシステムもテンポもよく、たいへん出来のよい脱衣麻雀だ。少なくともアイテムなしの脱衣麻雀の中ではかなり出来のいい部類に入る。オレはメイクソフトを見直した。このくらいのレベルの脱衣麻雀を作ってくれるなら文句ない。
 しかしなぜ、これが後に続かなかったのだろう。麻雀学園祭のレビューでオレが苦言を呈したところは、標準設定がノーマルランクになっているところも含めて同級生スペシャルではすべて直っているのだ。
 いってみれば、同級生はボリューム不足、スペシャルがベスト学園祭がやりすぎといったところだろうか。
 メイクソフトの次回作が、同級生スペシャルの流れを組むことを切に望むところだ。

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