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電力の負担軽減のためにギア比を上げるとか、聞いたことありませんが |
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加賀電はしがらみがないから、他社ではできないこともできるのよ |
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しがらみ? |
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加賀電はどこの路線とも接続していませんし、線形がご覧の通り平坦線なので、いろいろとセッティングが割り切れるのです |
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はあ |
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たとえば大規模な路線なら、平坦線と勾配線、両方をそこそここなせる車両が必要になります。そうなると性能の選定も難しくなります |
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普通電車と特急で同じ車両を使う鉄道も、性能を低速か高速かどっちに振るかで悩むわよね |
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つまり加賀電は悩む必要がないと。確かにあの社長、悩みとは無縁な感じですね |
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社長以外の人間は悩まないわけではありませんが、割り切るのは簡単です |
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4ドア車は平均駅間距離1キロをターゲットにして、20〜77キロをトルクピークにもってくればほかの性能は捨ててもかまわないのよ |
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特急用は車体が重いので、やはりギア比を大きくとって低速の引き出しを楽にする必要がありました |
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社長と高速域は捨てていいんですか? |
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200形は6.53で妥協しましたが、800形は5,800rpm回る高回転モータを採用することで7.07でも106キロ運転を可能にしました。あと、社長は何かあった際に詰め腹を切ればいいので普段はあれでいいのです |
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社長まで割り切りがいいんですね。それはそれとして、ハイギアードがゆえに高速域のモーター音、ものすごく大きいですよね。あれは問題だと思うんですが |
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30分定格で195キロワットですから問題はありません |
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いや、そういう問題じゃなくてですね |
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7.07といっても14:99、6.53だって15:98だから。大して変わらないわよ |
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いやどちらも音大きいですから |
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別に800形の音が大きいからって他社と乗り入れしているわけじゃないしね |
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孤立路線の特権です |
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…もういいです |