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加賀電各駅探訪

福新町駅(ふくしんまちえき)/休止中
種別:停留場
設備:1面1線
開設:1960年3月20日
利用客数:-人/日(休止中)
当駅から600メートル先に福留駅があるものの私立病院への利便を図るために作られたが1986年に廃院。2000年に特急をスピードアップする際に駅を休止。

 福新町駅は隣接する私立病院への利便を図るため、美川町(現白山市)の請願駅として開設されました。もともと人口希薄なエリアゆえに病院利用客以外はほとんど利用しない駅でしたが、1986年に病院が閉鎖されると1日の利用客は20人を切る有様となりました。その後も細々と営業を続けていたものの、2001年に駅管理システム(自動改札や券売機、各種モニタリング装置など)を加賀電に導入する際、1日150人以下の利用客数では採算が取れないことや、隣の福留駅と600メートルしか離れていないため普通電車の速度が上げられず、輸送の隘路になっていたなどの理由で、美川町と協議の末2000年に駅を休止して現在にいたります。実際晩年は朝ラッシュ時の普通電車はダイヤ維持のため通過するような状態でした。
 しばらくは駅復活を含め駅前の街づくり構想などの会議ももたれましたが、2005年には美川町が白山市となり、折衝していた部署がなくなってしまいます。福新町駅は請願駅であるため加賀電の一存で廃止するにも問題があり、廃止するにできない状況となって今に至ります。
 駅のまわりは病院の閉院理由もあって周辺には民家がなく、責任の所在もあいまいゆえに病院の解体にも手がつけられない状態となり、加賀電の車窓風景にいろんな意味でアクセントとなっています。

▲背後に見えるのが廃院となった私立病院。美川町(当時)肝いりで作られた総合病院でしたが、1986年に不祥事を起こし閉院。依頼責任の所在があいまいなまま、無残な姿を晒しています。
 


▲ギリギリの予算で作っているためホームは木造。駅舎も加賀電標準型を採用しています。

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