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なるほど小名浜線
何で快速は駅を2つしか通過しないの?
小名浜線は6.4キロと短い路線ながら、快速・通勤快速が運転されています。もっとも快速は駅をふたつしか通過しませんし、朝に運転される快速にいたっては所要時間だって普通列車より1分速いだけです。いっそのこと快速は普通列車と統合してもなんら差し支えないような気がしますが、なぜ快速を運転しているのでしょうか。 |
▲東高山駅を通過する泉行き快速。
えらい人に聞いてみた!
(えらい人:JR小名浜営業所)
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快速が通過する2駅は、利用客が特に少ないとかそういう理由ですか? |
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小名浜線では小名浜駅(5,963人)以外突出している駅はありません。どの駅も1,000〜2,000人台に収まっています。 |
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それでは西山下駅と東高山駅を快速が通過する理由は? |
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ホームが2両分しかないからです。 |
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はあ……。 |
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朝ラッシュ時、混雑緩和のために一部列車は3〜4両編成で運転しているのはご存知ですね。 |
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はい。 |
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西山下駅と東高山駅はホームが2両分しかないのでこれらの列車はとまれない。したがって快速はこの2駅を通過するのです。付け加えますといわき駅も2両分しかホームがありません。まあ、105系は直流専用なのでそもそも3両でいわき駅まで上れませんけど。 |
▲2両分しかホームのない東高山駅。
ジャッキーの補足
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小名浜線は工業地帯や住宅地帯を縫うように走るので、意外とスペースがないんだ。しかも国鉄時代は貨物列車が中心で旅客列車はおまけみたいな存在。したがって駅の設備もJRとは思えないくらい簡素なんだ。特に東高山駅は小名浜臨港鉄道の水素前駅時代の建物をそのまま使っているくらい古いんだぜ。
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てことは、通勤快速は……。 |
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はい。滝尻駅と芳浜駅は3両分しかホームがありませんので、4両編成の電車は通過せざるを得ません。付け加えますとみなと公園駅と小名浜港駅も3両分しかホームがありませんので、通勤快速は小名浜どまりになります。 |
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ドアカットすればいいじゃん! |
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ここ10年くらい、ドアカットは国土交通省が認可をしてくれないのです。ですからやむを得ず通過しているのです。 |
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ホームの延長は考えないの? |
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西山下駅はトンネルと踏切に、東高山駅は踏切と民家に挟まれていますのでなかなか難しいですね。 |
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▲トンネルと踏み切りにはさまれた西山下駅。
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朝の通勤快速、快速についてはわかりましたけど、夕方に設定されるいわき発の快速は2両編成ですよね。 |
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はい。 |
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これは別に各駅停車でもいいんじゃないですか? |
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いわき発の快速は小名浜どまりなんですが、通常普通電車ですといわき〜小名浜間は20分です。 |
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そういうことです。あとで菓子折りを持って行けばすむ話です。制御器1台載せれば数百万のオーダーでコストがかかりますが、菓子折りなら3,000円ですみます。 |
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それでいいんですか……。 |
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まあ、運転距離が長い水戸行きのホリデー快速なんかは4両編成、すなわち2ユニット連結して支障がおきたらそのへんの側線までは逃げ切れるようにはしていますし。一応そのへんはJRに気を使っているということで。 |
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はあ……。 |
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まあ、こういっちゃなんですが、E501系はシンプルなシステムですからちゃんと整備していればそう簡単には壊れませんよ。体も電車も予防が大事です。病気になったら寝る。つまり鉄道であれば止めてしまえばいいんです。 |
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(なんかだまされてる……?) |
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