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小名浜線ニュース

2011年3月ダイヤ改正トピック2
「ホリデー快速小名浜」について

▲4両編成での試運転を常磐線内で開始しました。


 ホリデー快速の運行ダイヤが発表されました。停車駅は水戸・勝田・日立・高萩・大津港・泉・宮下・小名浜と小名浜からの各駅です。小名浜駅までは4両編成で運転、小名浜駅で前2両が小名浜港行き、後ろ2両がアクアマリンふくしまゆきとなります。
 運転本数は2往復で、水戸〜アクアマリンふくしま間を63分で結びます。

えらい人に聞いてみた!
(えらい人:JR小名浜営業所)

すみません、水戸〜アクアマリン間63分はいいんですが、表定速度計算すると85.6キロになるんですが……。
そうですね。
これ、泉駅で1分、小名浜駅で2分とまる時間も含んでますよね。
そうですね。このほか日立駅でも1分とまります。そのほかの駅は30秒停車です。
ところで、水戸〜泉間の所要時間はどのくらいなんですか?
50分です。
水戸〜泉間は79.7キロだから……表定速度95.6キロ!?
それでも1駅余計にとまるスーパーひたちより1分遅いのです。最高速度130キロ(日立からは120キロ)と110キロの差はいかんともしがたいですね。
スーパーひたちと同等の時間で走って、しかも停車駅の少ない快速ですか……。
これには深いわけがあるのです。

1985〜1988年の間運転された悲劇の快速「小名浜の休日号」。
 

ジャッキーの補足

 かつて小名浜線では海水浴シーズンに、「小名浜の休日号」という臨時快速列車を運転していたんだ。運転区間はホリデー快速と同じ水戸〜小名浜埠頭・小名浜港間。車両はキハ36を使用していたんだ。停車駅は当時の急行なみの水戸・勝田・東海・大甕・日立・高萩・磯原・植田・泉・小名浜と小名浜からの各駅だったんだけど、キハ35の最高速度は95キロ。所要時間は小名浜まで96分もかかったんだ。表定速度はそれでも53.3キロと頑張ったんだけど、ロングシート車両でしかもトイレなしのキハ36ではさすがに評判が悪く、1985年〜1988年の4シーズンで運転は終了したんだ。
小名浜線は2900ミリ幅の車両が入線できないからキハ36だったの?
そうです。ワイドボディ車の入線ができないので401系やキハ58系は使えませんでした。
キハ20とかキハ17は使わなかったんですか?
キハ20系などにはトイレがあります。小名浜線は線路と住宅地の間にあまり余裕がありませんので、垂れ流し式のトイレが使えません。そのためトイレつきの車両は入線をお断りしました。
なるほど……結果残ったのがキハ36なんですね。って、96分トイレなしだったんですか!?
はい。そのため車両の連結部分で用を足す方が続出しまして、大宮へ返却する際に小名浜の職員が総出で掃除をしたのです。実にいやな思い出です。
そりゃあ評判も悪くなりますね……。
はい。ですから小名浜営業所としてはホリデー快速設定の際、稼ぎにならないトイレの設置など受け入れるつもりはありませんのでトイレを我慢できる所要時間60分台にこだわったというわけです。
はあ……。トイレが近いからかっ飛ばすというわけですか。
▲ヘッドマークも用意され準備万端のE903系。もしホリデー快速を120キロ運転可能なE903系限定運用にできればアクアマリンふくしままで59分で結べたかもしれないのですが、さすがにそうすると車両回しが厳しくなるので断念したとか。

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