運転台は子供一人がやっと入れる狭さです。いい歳した大きなおともだちなら花巻電鉄デハ1の気分を存分に味わえますが、大きなおともだちの場合そもそも運転台に入れるかどうかが物理的にも社会的にもひとつの試練となります。

半径1メートルもないような急カーブをくいっと曲がってしまう様は、遊具としてのすぐれたデザイン性としてすばらしいと思います。かっこ悪いといえばその通りですが、俺はこれはこれで十分「あり」だと思います。
プロトタイプ E2系(100系)
分類 ミニ列車
採集場所 青梅鉄道公園
採集年月日 平成21年4月24日


 仮に設計者が100系をプロトタイプにしたとはいえ、青梅鉄道公園(JR東日本が運営)という性格上、JR東日本の新幹線カラーに塗られるのは(なんせ実車の0系を緑に塗ったくらいだしな)雰囲気さえ何とかなっていればぜんぜんありだと思います。
 しかし、これはプロトタイプを云々する以前にスタイリングが強烈です。ぷりぷり新幹線「めまい」を思わせる細身のボディーは、狭い場所でミニ列車を走らせるというニーズに基づいたデザインだとしても実に強烈です。コストやスペースの問題で車両や施設を小型にする。しかし、人間は小型化できないのでアンバランスな造形になってしまうというのは軽便鉄道の文法ですが、ライドの世界にもそういったことが起こりえるわけですね。
 ですからかっこいいかかっこ悪いかといわれれば、問答無用でかっこ悪いとこたえますが、デザインとしてはたいへん優秀なデザインだと思います。もっとも、実際に乗り込むと運転台が真中にあるにもかかわらず、センターピラーでんと主張してすごく邪魔なんですが。あ、花巻電鉄にもそんな電車がいましたね。
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