松屋浅草屋上にあったプロトタイプ不明の電車が、名古屋三越にもありました。こちらは松屋以上に強烈なカラーリングで、もはやプロトタイプなどどうでもよくなってしまいます。 さて、俺は松屋浅草のページで『デザイナーがオリジナルで作ったとするにしても、何かを見ながら作っているはずですが……。 』と書きましたが、今回運転台をのぞきこんでそれは確信に変わりました。 運転台左側に電流計と電圧計のシールがあります。注目すべきは電流計のほうです。フルスケールがプラスマイナス1.5キロアンペアになっています。これが何を意味するかというと、このメーターをデザインした人間は、少なくとも回生ブレーキ装備車の運転台を参考にしているということがわかります。もっとも、数字はいい加減なので車種の特定までには至りませんが……。電圧計で3000ボルトまでスケールがきってある電車ってあったっけなあ……。 ちなみに小田急8000形の電流計は、プラマイ表示なしの0〜1000アンペア(キロアンペア表示にあらず)なので、この部分に関しては小田急8000形を参考にしていないことがわかります。まあわかったところでそれがどーしたってなもんですが……。 これはあくまでも推測なんですが、このライドのプロトタイプは東急8090系(登場時)じゃないかと推測しています。根拠としてはワンハンドルであること、電流計のスケールがプラスマイナス800アンペアとライドのそれに近いこと、右側のいかにも受話器が入りそうな2つのくぼみ(実車の8090系にもほぼ同位置についています)あたりがどうにも東急くさい。そういう目で見ると外見も銀色に赤帯で塗ったらなんとなく東急っぽくありませんかね? あくまでも推測ですが。 |