真っ赤にリペイントされた井の頭公園の路面電車。車番も888になっています。


こちらは緑に塗られた886。ちなみに井の頭公園のライドは1乗車50円とお得。
 
 

ステッカーもメーカーズプレートもなくなったライドからメーカーを推測するには、使われているパーツを見て推測していくほかありません。
プロトタイプ 都電8000系?
分類 ムーバー
採集場所 井の頭自然文化園
採集年月日 平成21年7月19日


 プロトタイプはこのへんこのへんを参考にしてもらうとして、井の頭自然文化園にある路面電車(2台)はいずれも強烈にリペイントされています。リペイントだけならまだしも、メーカーズプレートやステッカーまできれいさっぱりなくなっています。もし何の予備知識もなしにこいつを見たら『これはどこのメーカー製なんだろう…』と途方にくれてしまうと思います。もちろん遊ぶ側にとってはどこのメーカーが作ったかってのはどーでもいい話なんですが。
 で、俺はこの場合ハンドルに着目します。ハンドルって同一メーカーの製品だとかなり流用されまくっているんです。たとえばハンドルの径が小ぶりで、支柱が2本ということはホープ製だなと推測するわけです。これがすり鉢状の3本支柱ならトーゴ製、平板で大径3本支柱ならカトウ株式会社、なんて感じで推測していきます。ハンドルものならこれだけでホープ、トーゴ、真砂、昭和鉄工、カトウのキディライドを区別できます。日邦とバンプレスト、セガはちょっと自信ないです。
 また、ステッカーも流用部品が多いので注目に値します。井の頭のライドはきれいさっぱりはがされていましたが、名古屋三越の路面電車にはマイクとラジオのシールが貼ってありました。このシールはホープの自動車ライドからの流用ですので、ここからもホープ製だということが推定できるわけですね。
 キディライドは専門誌(コインジャーナルもゲームマシンもなくなっちゃいましたね……)もなければメーカーサイトに過去製品が詳しく出ている例もあまり多くありません。とにかく過去の資料がなくて泣きそうです。ですから頭の中にこういったパターンファイルを作って製造メーカーを類推するほかないというわけです。
 ……類推してどうするという突っ込みはこの際却下。
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