▲プリミティブにもほどがあるスタイリングのD51形ライド。
現在は屋上遊園地のオペレータとして活動するニチゴですが、かつてはライドの製作も行なっていました。その歴史は古く、昭和10年代には「電気自動車」「自動歩行象」といったライドを製作しています。すでにニチゴがキディライドを作らなくなってからずいぶんと経っていますので、残存するライドもかなり少なくなっていることでしょう。 そんな数少ない「ニチゴの残党」ともいえる『デゴイチムバー』が小田原城址公園で現役稼働していました。プロトタイプは国鉄のD51。ひとり乗りの小型ライドで、お金を入れるとシーソーのように前後に傾きます。インタフェイスはハンドル+1ボタンで、ハンドルはダミーですがボタンを押すと警笛がなります。警笛は正弦波を組み合わせた極めて電気的なブザで、蒸気機関車の汽笛とは程遠いものですが、雰囲気としては十分です。 「日本娯楽機」のメーカーズプレートが入った貴重なキディライドですが、これからも多くの子供たちを楽しませてくれることを祈ります。まあそう簡単には壊れないでしょ。この手のライドは。 |