▲勾配を下った直後の駅というのは実物の鉄道でも運転士に嫌われる配置です。とにかくブレーキに神経を使うのだとか。ライドの世界は自動運転なのでなおさら過走対策が必要となります。


▲内側のレールが勾配補助レール。これで摩擦力を稼いでいます。


▲プレイヤーは運転に介入できません。レバーは「お話レバー」。


▲吉祥寺東急にはウッドロコタイプの勾配対応型がありました。

プロトタイプ きかんしゃトーマス
分類 ミニ列車(設置型)
メーカー ホープ
採集年月日 平成20年11月22日(吉祥寺東急は平成21年6月23日)
採集場所 浦和伊勢丹


 業務用の遊具というのはメインテナンスフリーかつトラブルフリーであることが重要です。なんせ故障している間はお金を稼ぐ可能性が皆無なわけですから。しかし、だからといってトラブルを恐れて無難なつくりにしてしまえばつまらないわけで、このへんのバランスが難しいところです。
 さて、鉄道模型をやっている人ならポイントや勾配がトラブルの元であることはご存知でしょう。だからと言ってこれらを排除したレイアウトを心がけるかというと決してそうではないですね。ライドもそれと同じで、トラブルのタネは避けたいが、ロケに入れる売りとして単なるエンドレスじゃない何かを提案したいと思うわけです。そんなわけでホープは「勾配」を採用しました。
 鉄のレールと鉄の車輪というのは摩擦係数が小さいため、実物の電車でも雨が振ると空転に悩まされます。まあライドは雨の日は運休でしょうがそれでも空転、急加速を防ぐ保健は必要でしょう。そんなわけで勾配には補助用のレールがついており、補助輪をこの補助線路に噛ませて摩擦係数を稼いでいます。
 一見何の変哲もないライドですが、見えないところでけっこう苦労しているのです。
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