業務用の遊具というのはメインテナンスフリーかつトラブルフリーであることが重要です。なんせ故障している間はお金を稼ぐ可能性が皆無なわけですから。しかし、だからといってトラブルを恐れて無難なつくりにしてしまえばつまらないわけで、このへんのバランスが難しいところです。 さて、鉄道模型をやっている人ならポイントや勾配がトラブルの元であることはご存知でしょう。だからと言ってこれらを排除したレイアウトを心がけるかというと決してそうではないですね。ライドもそれと同じで、トラブルのタネは避けたいが、ロケに入れる売りとして単なるエンドレスじゃない何かを提案したいと思うわけです。そんなわけでホープは「勾配」を採用しました。 鉄のレールと鉄の車輪というのは摩擦係数が小さいため、実物の電車でも雨が振ると空転に悩まされます。まあライドは雨の日は運休でしょうがそれでも空転、急加速を防ぐ保健は必要でしょう。そんなわけで勾配には補助用のレールがついており、補助輪をこの補助線路に噛ませて摩擦係数を稼いでいます。 一見何の変哲もないライドですが、見えないところでけっこう苦労しているのです。 |