プロトタイプ オリジナル
分類 ミニ列車
メーカー 協三工業
採集年月日 平成24年9月28日
採集場所 愛知こどもの国


 1974年10月29日に開園した愛知こどもの国は、民間ではなく自治体が運営する児童遊園です。そのため単なる娯楽ではなく教育的な要素も必要と考えたのか、園内を走る豆汽車「こども汽車」もバッテリ式のものではなく、石炭でお湯を沸かす本格的なものを導入しています。
 愛知こどもの国を走る「こども汽車」はB11型/B12型蒸気機関車と101型客車4両+105型客車の5両編成を組み定員は100名。車内は1方向の固定クロスシートです。105型には車掌室がついており、最後尾には車掌が乗務します。B11型は見た目テンダ機関車ですが、テンダに見える部分は電源車で、客車への電源供給を行っており、機関車とテンダの間になんら関連はありません。最高速度は時速21キロと豆汽車の中ではかなり速い部類に入ります。
 施設は簡易ながら信号機、踏切、各種表示機は実在の鉄道に準拠している本格派で、駅にはそれぞれの標識の役割と読み方が記されています。また、列車も設定されたダイヤに従って運転(旅客がいないときは運休しちゃうのかなあ……)されており、遊園地の豆汽車とは一線を画すレベルです。たぶん使うことはないと思いますが、駅にはターンテーブルもあります。
 ゲージは762ミリ。25キログラムレールという聞いたことない重さのレールを使用しています。山の上を走る豆汽車だけに風景は抜群。公共交通機関で出かけるには不便なところですが、乗っておくべき豆汽車です。
▲周回運転の豆汽車とはいえ、出発信号に従って発車するあたりは実に本格派です。

テンダーに扮した電源車。発車前に電源車のスイッチを入れます。

▲車内は固定クロスシート。逆方向へ走ることはないので前向き固定となっています。車体幅は2,100ミリちょっとなので4列シートとはいえ大人2名が座るには少々窮屈です。

▲客車は5連2編成。赤い車両のと青い車両があります。テンダは電源車なので、石炭を取り出す口はありません。

▲連結器。いわゆるNMRAカプラー風。

▲客車は101型と105型の2種類。105型は最後尾に連結され、車掌室となっています。

▲駅構内。各種標識やターンテーブル・車庫など、本物の鉄道を凝縮しているのが特徴です。コレだけ見たらどこかの軽便鉄道のようにも見えます。

▲運行もお客さんが集まったら発車ではなく、あらかじめ決められたダイヤに従って走っています。ただ、乗客がいない場合は運休となるかもしれません(未確認)。
 

▲駅発車から途中まで約3分の動画。豆汽車ながらその走りは本物の蒸気機関車なのです。

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