三重県のナガシマスパーランドのミニ列車は『汽車』という味も素っ気もない名前ですが、車輌はC58形式をプロトタイプにした本格的なもの。客車も4両つなぎで定員は69名とかなり大型の車輌といえます。 なお、プロトタイプの95号機は製造後まもなく日本軍に供出され、南方に持っていかれており以後の消息は不明(輸送中におそらく沈没したのではないかといわれています)、といういわくつきの機関車です。おそらくこのミニ汽車のように赤ナンバーで走ったこともありますまい……。 それはさておきこの機関車ですが、朝日テック製の600ミリ蒸気機関車C58で間違いはないと思います。「思います」というのは、スタイリングからすれば朝日テック製以外ありえないんですが、カタログに掲載されている炭水車のコントローラと、ナガシマスパーランドのC58は、形状が大幅に異なるんですよ。ナガシマスパーランドのそれはどこからか持ってきた路面電車のダイレクトコントローラ風のコントなんですよね……。小田原城址公園のD52に使われていたコントローラとよく似ています。 なお、こちらに動画をアップロードしましたのであわせてご覧ください。 ▲最後尾が展望車の使用になっているのは最近のミニ列車のトレンド。ホームももちろん車椅子対応になっています。
▲連結器は小型のナックルタイプ。センターピンでナックルの開け閉めを行うタイプ。開放てこはそれっぽいものがついているがダミー。
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