来なかった未来

 俺が子供のころ、21世紀というのは未来でした。今の生活とはまったく違う何かがあると思っていました。しかし、2000年が2001年になったからといって急に何かが変わるわけもなく、生活は便利になりましたが、相変わらずタイヤのついた車が踏み切りをわたっているわけです。
 遊園地にはそんな未来を感じさせる乗り物が置いてありました。宇宙船、ロボット……それは21世紀の今の目で見ればたいへんこっけいな代物ですし子供だましにもなりませんが、それはそれで永遠に来ない未来を感じさせるロマンを感じてしまうのです。
 でも、死ぬまでには月に行けると思ったんだけどなあ……。

 松屋浅草屋上遊園地のロボット。未来のロボットというとこういうカクカクのロボットと妙に曲面がセクシーなロボットの2パターンがありましたね。角型ブームと丸型ブームは交互に訪れるのが工業デザインなんでしょう。

 西武園遊園地のロボット。ガンダムやダグラムあたりからモチーフをいだだきまくっています。どのパーツがどのアニメか、元ネタがわかればたいしたものです。

 つくば科学万博(なつかしいねえ)のコスモ星丸あたりからこんな小さなロボットがはやりだしたように記憶します。芙蓉ロボットシアターだっけ。大宮公園で発見。

トーゴの『スペース・ジャンボ(1979年/OP価格89万円)』。赤と銀ってウルトラマンからのイメージなのかな。未来志向の宇宙船には結構このカラーリングがありますよね。余計な知識ですが東急バスの銀と赤は、終戦後軍から放出された塗料を塗った結果あの色になったとか。 
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