人気者のジレンマ

 鉄道系玩具の人気者といえばやっぱり新幹線。ですから電動コイン玩具も新幹線の割合が圧倒的です。しかし、設計する側は結構厄介なんじゃないかなと思います。
 新幹線の特徴といえば流線型。500系新幹線にいたってはノーズの長さだけで15メートルもあります。短い0系だって6.7メートルです。これをあの短いムーバーや電動コイン玩具の中に収めるのはたいへん難しいだろうなと思います。
 新幹線の雰囲気を損なわずにノーズをいかに収めるか、デザイン能力が問われるところです。

スラントノーズの300系は寸詰まりにしても比較的鑑賞に堪えられます。なもんでけっこう良い出来のムーバーがあります。画像のムーバーなんか全体のまとまりはきわめて優秀だと思います。雰囲気出てます。

0系や200系はノーズも短いし比較的楽じゃないかなと思うのですが、これは……。個人的には昔のティンプレートを連想するので嫌いじゃありませんが、子供はどう思うかな……。

700系は9メートルのロングノーズでなおかつ複雑な曲面を描いていますので、短縮化するとモロに似なくなります。というよりてきめんにかっこ悪くなるんです。ですからこのムーバーがかっこ悪かったとしてもそれはデザイナーに全責任をかぶせるべきではありません。

15メートルのロングノーズながら、砲弾型の比較的シンプルな流線型なので形状が破綻しにくい500系新幹線。トイライクにアレンジすればかわいらしくすらなります。

ムーバーではありませんが、アイディア賞ものの100系新幹線。1両目は運転台までにしてノーズの長さを活かしています。この大胆なアレンジは個人的に拍手ものです。
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