遊具屋の文法、ゲーム屋の文法

 電動コイン遊具は所詮子供だましです。しかし、お金を取る以上そのうそにはある程度の品質が要求されます。タイマーとリレーを使って一定の動きをするだけのムーバーから、最近はさまざまなボタンやスイッチを装備してギミック豊富な遊具を作り上げています。メインコンテンツで紹介した205系わんぱく線なんかはその際たるものでしょう。ありゃあすげえよ。
 一方で、セガやバンプレストが作る電動コイン遊具はゲーム屋の文法で作られています。多くの遊具にはモニタがついていて、画面と連動して振動や音が出るんですね。かつてゲームセンターで一世を風靡した、体感ゲームのノリが遊具に活かされています。
 どちらがいい悪いではなく、遊具に対するメーカーの考え方がはっきりと出ているんですね。
 まあ、ホープの最新製品はモニタついているんですけどね……。


ホープの自動車系ムーバーは本物の自動車らしさをいかに演出するかというアプローチで、各種スイッチを充実させています。子供にはそのスイッチが何の役目を果たしているかというのはどうでもいいっちゃどうでもいいのですが、とにかくいろんなスイッチを操作するといろんなリアクションが返るというのが大事なわけです。


セガのムーバーは一昔前の体感ゲームのようです。写真のコスミックファイターなどは、かつてゲーセンで一世を風靡したG-L.O.C.の筐体によく似ています。

新しいセガのムーバーはST-Vのような高性能システムボードを搭載。3Dグラフィックの映像で迫ります。ムーバーの世界も地味にハイテク化が進んでいるようです。
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