▲おっそろしいまでの寸詰まりですが、モデルはドレクメーラー・メテオールとのこと。

▲コクピットは路線バスを適宜アレンジした感じか。ウィンカーレバーがついているあたり、眞砂産業のサービス精神が伺われます。
プロトタイプ ドレクメーラー・メテオール
分類 ムーバー
メーカー 眞砂産業
採集年月日 平成21年11月15日
採集場所 藤沢さいか屋


 2階建てバスは日本国内での車高制限(特認でも3.8メートルまで。通常は3.5メートルまで)の壁と公共交通におけるバリアフリーの観点からあまり普及せずに廃れてしまいましたが、2階建ての乗り物というのは子供心を刺激するものです。そんなわけで2階建てバスのライドがあってもなんら不思議ではありません。
 このバスのプロトタイプは「ドレクメーラー・メテオール」ではないかとメールで教えていただきました。なるほど。このバスははとバスをはじめ、二階建てバスブームのときに各地で見ることができたとのことで、そういった車両がキッズライドになったと考えると、一本の線がつながります。
 情報ありがとうございました。
 さて、キディライドの場合はコンセプトが2階建てバスのお客さんではなく運転士になるのが目的なので、このあたりちょっとした工夫が必要になってきます。ってーのは2階建てバスの運転台って通常のバスよりも低いんですよ。展望が売りなのに、いざ遊ぶと展望が悪いのでは2階建てバスにした意味がありません。
 ホープの2階建てバスはとんでもねえ解決方法を編み出していますが、眞砂工業はいたって真面目にその問題を追求した結果、運転士になりたいかお客さんになりたいかは利用客にゆだねてしまいました。運転台は低い位置に、そして客室はハイデッキに配置したんですね。実に眞砂らしい、まっとうな解決方法です。
 で、1階にあるコクピットですが、ハンドルは眞砂の標準品で、ギアボックスは自転車メーカー、シマノの自転車用ギアを取り付けるという大胆さです。ていうか自転車メーカーからギアだけASSYで買い付けたのか? すげえなあ…と思ったら、自転車屋で普通にばら売りしてるんですね。
 また、2階建てバスというと高速バスや観光バスのイメージがありますが、路線バスのような「次とまります」のサインボードがついているあたりは、眞砂のサービス精神が溢れている感じでとても好感が持てますね。
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