キディライドの場合はコンセプトが2階建てバスのお客さんではなく運転士になるのが目的なので、アレンジの際にちょっとした工夫が必要になってきます。ってーことを眞砂のライドでも解説しました。で、眞砂産業は運転士にもお客さんにも好きなほうを楽しんでくれというコンセプトでまとめ上げました。これはこれで見識だとは思いますが、筐体がでっかくなるのは避けられません。 ホープはライドのコンパクト化に対してかなりこだわりを持っているようで、とにかくあの手この手でコンパクトなライドを作っています。実際コンパクトになれば設置できるロケだって増えるわけですからこのコンセプトはたいへん優れた見識です。 で、2階建てバスというモチーフをホープがどのように消化したかというと、大胆にも運転台は1階に置いたまま、2階席の窓から前を見るという破天荒なつくりにしました。まさにライドの何たるかを知り尽くしたホープの大胆極まりないデザインです。この割り切りは感動的ですらあります(もちろん最大限に褒めています!)。確かにこれなら2階建ての気分を味わいながら運転も同時に楽しめますし、何よりも筐体がたいへんコンパクトにまとまりました。はじめてこのライドを秩父仲見世で見つけたときは思わず「これは……すごい!」と唸ってしまいました。 まあ、コクピットはホープのおなじみハンドルオンリーというシンプルなものですが、キディライドならこれはあり。ロケを選ばない優れた一品です。 |