(左)今でも輝きを失わない銀色に輝いた筐体は、宇宙に夢をはせた輝かしい時代を今に伝えてくれます。21世紀の現在、かつてのように「月へ行くぞ」といった明確な目標がないゆえに宇宙への夢を見づらい昨今ですが、子供のころから宇宙への夢を育み、将来の宇宙開拓者が生まれてくれればな……なんて思ってしまう俺です。 (下)たいへん狭いコクピット。実際のアポロ司令船もたいへん狭かったのでこれはこれでリアルなのかもしれません。ただ、操舵輪はちょっとな……まあ、アルカディア号には装備されていたし、宇宙の海を渡るならこれでもいいかな。
アポロ計画華やかりし頃、世間は見果てぬ宇宙への夢をいろいろな形でイメージしていました。今でも販売している明治製菓の「アポロチョコ」は、アポロ宇宙船の司令船にイメージを求めています(ただし商標自体はアポロ計画以前から持っていました)し、プラモデルやおもちゃでも数多くの「アポロ」が登場しました。そして子供の夢を手助けするキッズライドにアポロ計画が組み込まれるのもまた自然なことといえましょう。 遊亀公園遊園地にひっそりと設置された明昌特殊産業(現サノヤス・ライド)のキッズライド「アポロスターX」は、宇宙ロケットをモチーフにしたキッズライド。ロケットの先端には回転ランプが装備されており、運転中に転倒。動作はカムを使用してツイスト上に動くとのこと。 1975年製造なので製造から40年を超えたキッズライドですが、筐体の状態はなかなかよく、輝きは古さを感じさせません。ニチゴ経営の遊園地では独自のリペイントなどでメーカー・機種の特定が困難なのが玉に瑕ですが、このアポロスターXに関しても外観は発売当時のデザインを大きく崩しています。しかしこういった珍しいキッズライドが残っているというのは嬉しい限りです。 |