▲ガンダムのカラーリングにイデオンの顔? カラータイマーと胸の模様はウルトラマンか? 何はともあれなんとも形容しがたいスタイリングの筐体です。
 
 

▲コクピットは'70年代のトーゴでしばしば見かける、操縦桿タイプのもの。UFOを撃墜しているイラストがとてもキュートですが、やっぱり設計者はアニメに興味はないんだなとわかる一品です。

▲スペースナイトはやっぱり無理があると思ったのか、後にこのような腹部に乗り込む『スペースソルジャー』を造っていますが、スペースユーティリティに難アリなのが欠点です(スペースソルジャーのみ長崎屋溝の口店で撮影)。
 
プロトタイプ ウルトラマン+ガンダム+イデオン÷5?
(製品名:スペースナイト)
分類 ムーバー
メーカー トーゴ
採集年月日 平成22年8月1日
採集場所 道の駅 どまんなか田沼


 この物件はTwitterでフォローしている方から情報を得たものですが、はじめてこの写真を見たときはなにがあっても現物をこの目で見なくてはと思いました。それだけすっとこどっこいっぷりが素晴らしいキッズライドです。また、トーゴのロボット系ライドの歴史の流れにおいてたいへん興味深いものでもあります。
 ヒーローものに「乗る」というコンセプトのキッズライドにおいて、ニチゴが無理やりえびぞりにしつつもキャラクタの体型は極力それっぽくしようと努めて設計するのに対し、トーゴ「スペースナイト(テッカマンのスペースナイツとは何も関係ないっぽいです)」はまず2名乗車ありきで設計をします。そのためにスタイリングが多少崩れようが知ったことではありません。なぜなら、乗ってしまえばスタイリングは目に入らないからです。結果、なんとも形容しがたい体型になりました。ロボットに乗るのかヒーローにまたがるのか、設計者が子供の遊ぶ姿をうまく想像できなかったがゆえに起こる悲劇といえましょう。
 もっとも、ロボット物というのはどのように子供を乗せるかというのがけっこう難しくて、カトウ製作所のガンダムなんかも妙な形になっています。仮面ライダーみたいに単純にまたがるパターンにすると今度はロボットのスケール問題(子供と同じくらいの大きさのロボットでは迫力が出ません)にぶち当たります。
 トーゴとしてもいろいろ熟考の末にこのようなスタイリングになったんだと思いますが、やっぱりこのロボットには無理があったと思ったのか、次回作では乗り込み型のロボットを作っています。トーゴのロボット型キッズライドの歴史を振り返る中で、実に興味ある1台なのです。
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