象に乗って空を飛ぶ。名作「ダンボ」にもそんなイメージがありましたが、子どもの夢としては極めてまっとうな部類ではないかと思います。俺は本物の象に乗ったことがありますが、乗り心地は4足動物ゆえに突き上げがひどく、あまり褒められたものではありませんでしたが、それでも楽しかった記憶は残っています。 ですから、キッズライドで象に乗るというのは極めてまっとうな夢の実現として賞賛されてしかるべきなのですが、この頃のホープはどんなライドにも、それこそ電車だろうが航空機だろうが船舶だろうがハンドルをつけるという工夫のないことをやっていました。そしてそれは、生き物であるはずの象にまで適用され、象にハンドルがつくというおかしなことになってしまったのです。ここは無理に(どうせダミーなんだし)ハンドルをつけずとも、メロディボタンとかでよかった気もするのですが(トーゴの「大きなぞうさん」はその問題を解決しています)……。 夢を形にすることの難しさをなにげに教えてくれるキッズライドなのでした。 |