鉄道以外…朝日テックのユニークな「車両」
 鉄道は軌道もしくは軌条に拘束され、走行の自由度を放棄する代わりに、小エネルギーで大輸送力を確保でき、拘束されるがゆえに連結運転というほかの交通機関ではなしえない合理的な輸送を可能としています。ゆえに人・モノとも盛んに流動する日本では、鉄道がなくてはならない交通機関として親しまれています。
 そんな鉄道ですから子供にも親しまれ、キッズライドの世界においても鉄道をモチーフにした製品はたくさん登場しています。キッズライドにおいても軌道によって走行路が拘束されるというのは安全上においてもスペースユーティリティにおいても有利です。
 で、子供が線路の上に乗っかるものとして当然期待するものは電車であったり機関車であったりすると思うのですが、キッズライドの世界では妙なもんが線路の上を走っていることがあるので侮れません。
 ここでは朝日テックの製品を中心に、そんな「鉄道以外」を紹介します。

トレーラー(製品名:ジャンボトレーラー)

 自動車は軌道に拘束されず自在に走れるのが利点のはずなんですが、キッズライドの世界ではどういうわけか線路の上を走っています。こちらで紹介した自動車のほか、トレーラータイプの車両も朝日テックから発売されています。
 このトレーラー、朝日テックの250ミリゲージシリーズのパワートレーンをうまく利用してちゃんとトレーラーのような連接構造になっているところがニクイです。マニアックな視点からすればこれをベースにメリケンのグースをキッズライドにしてくれたら感動するだろうなと思いますが、リオグランデのグースを見てはしゃぐ子供というのもどうかと思うのでやっぱいいです。

消防車(商品名:ファイヤーポッポ)

 顔がついていますがこれは消防車です。鉄道の沿線しか消火活動ができない消防車というのもなんか不便なようですが、たしかヨーロッパにはそんな実車がいたような気がします。まだ文明が鉄道線路の沿線にしかないような時代なら、これはこれでありだったんだと思います。
 とりあえず乗り物に顔がついているのはきかんしゃトーマスのおかげでだいぶ違和感を感じなくなったのでよしとします。

(製品名:ミニくじら号)

 ……。
 トレーラーや消防車は実車の世界でもまあありえないとはいえないかな……というレベルで心の中で折り合いがつくんですが、さすがに鯨が線路の上を走るというのは、すっかり汚れきった大人の心では理解ができません。鯨と一緒に大海原を泳ぐという世界を演出する上で、線路は心の中で見えないことにするのがおそらく正しい遊び方なんでしょうが、やっぱり鉄道マニアですもん俺、線路が気になって仕方ありません。
 しかもねえ……ひっぱってるの客車だし。
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