東上線のフライング・スコッツマン
4:57川越市発普通300列車に乗る!

(写真は以下すべて2016年3月11日撮影。左の時刻は『えきから時刻表』より転載)

 2016年3月26日、東武東上線は大規模なダイヤ改正が行なわれます。その中で目立たないながらも歴史的転換となるのが、川越市駅からの始発列車の発車時刻が4:57から4:50となり、種別も普通列車から準急列車になるというものでした。
 これによって東京始発の新幹線への乗継が改善されるなどプラス面も多く、この時刻変更そのものに不満はないのですが、この川越市始発の電車、少なくとも鶴瀬駅までは1977年ごろから時刻がまったく変わっていないという、大都市を走る列車の中ではたいへん珍しい列車でした。まさに東上線のフライング・スコッツマンとう名前は伊達ではないのです。
 そんなわけで40年以上にわたって東上線の劈頭を務めた300列車におつかれさまを言うために、朝の4時に家を出て川越市駅から普通300列車に乗ってきました。


把握している限り約40年にわたって発車時刻の変化がなかった川越市駅発の始発電車。現在は列車番号300を名乗ります。


3番ホームに降り立つもののまだドアは開いていません。


当日の300列車は10030型の11634+11445編成。11634編成はかつてスカイツリートレインラッピングを施された車両。隣の9000型9101編成は5:30発の304列車池袋行き普通。


川越市からの利用は改札口での集計で10人ほど。しかしこの後川越で座席が半分くらい埋まり、上福岡あたりからは立ち客も出ます。300列車で池袋に出ると7:00頃に東京駅を発車する〈のぞみ〉が利用できるため、客層はスーツケースを持った旅行者が多いのも特徴。同じ傾向は森林公園5:00発の急行1200列車にも見られます。


まもなく発車。まあ乗ってしまえば途中待避なしの各駅停車ですが、回生ブレーキがまるで効かず、乗り心地がワイルドになるのは始発電車らしい味わいといえます。まあこれは300列車に限ったことじゃないですけど。


池袋到着は5:43。このあと7分のインターバルで志木行き普通に。午前中は9時過ぎまで池袋と志木を行ったりきたり。


ラッシュ時の近郊列車として活躍する11634+11445編成。あ、気づいたらいつの間にか電連がなくなってる。


ラッシュが終わって池袋~志木の折り返し運用を3往復こなす11634+11445編成。写真は池袋8:32発普通517列車ですが、多分乗客の誰もが早朝川越市発の一番列車を担当していたなんて知らないでしょう。知っててもなんかイヤですが。


300列車に遅れること17分、304列車として池袋に到着した9101編成は、池袋6:30発小川町行き急行1007列車で小川町へ。再び池袋へ戻ってくるのはラッシュが一段落した9:22。
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