10000型の画竜点睛
 東上線の10000型はすべて8両つなぎでロールアウトしましたが、1989年に10両つなぎにする際、中間車を2両あらためて新造しています。
 1988年に10030型の製造が始まっているにもかかわらず、10000型の増結用中間車は軽量ステンレス構造ではなく天秤梁つきの古い構造の車体で造られました。これは中間2両のスタイルが異なることで編成美が崩れるのを嫌がったという東武なりの美意識と伝えられています。後に8両つなぎで残った11801・11802編成に2両つなぎを増結する際も、本線から末尾が揃う12101・12102編成を持ってくるなど、東武の美意識はかなりなものでさもありなんとはおもうのですが、そこまでやっておいてなぜ、床の色は10030型に準じたものになってるんでしょうね。画竜点睛を欠くとはまさにこのことだと思うのです。

10両貫通編成の10000型11006編成。言われなければ中間2両が後に作られたとは気づかない編成美。


しかし床の色は後に作られた車両は10030型に準じたものとなっており、違いは一目瞭然。
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