2016年5月20日、大山～中板橋間で11003編成のモハ15003が脱線。終日に渡って池袋～上板橋間が運休となりました。事故原因などは現在調査中であり憶測で語るような野暮はしませんが、事故を起こした11003編成は5月20日潜在、下板橋の留置線に留め置かれています（追記：5月21日未明に川越工場に回送されたそうです）。
　事故を起こしたのが大山～中板橋間で、空きのあるいちばん近い収容線が下板橋だったということで留め置かれているのだと思いますが、クラックの入ったモハ15003の台車には補助台車が取り付けられたままになっています。この台車が付いていると最高速度が25km/hに制限されますので、森林公園までもって行くのは大変だろうなあと思ったり。

朝のラッシュですべての電車が出庫し、留置線に取り残された11003編成。（2016年5月20日　下板橋留置線）



補助台車をつけたモハ15003。この台車を取り付けると最高速度は25km/hに制限されます。フルに走っても森林公園まで2時間以上かかる計算です。（2016年5月20日　下板橋留置線）

　ここから先はヨタ話ですが、鉄道の世界ではナンバーに関する因縁話がちょくちょくあります。有名なところでは国鉄の「54」にまつわる話でしょうか。C54、ED54やDD54といった車両があまり恵まれた活躍をすることなく引退したとかそういう話ですね。まあ、単なる偶然とオカルトな話ですので信じるに値しないものです。
　それはそれとして、東上線で11003編成が脱線する前に脱線した編成はというと……。

（2015年12月30日　みずほ台～鶴瀬）
　51003編成なんです。
　2010年2月1日、試運転のため森林公園検修区を出庫しようとしたところ、ハンドスコッチを外すのを忘れ、スコッチを乗り上げて脱線するという、間抜けといえば間抜けな脱線をやらかしています。51003に続いて11003。末尾「3」の呪い、なんてのはヨタ話で終わらせたいものです。
　あ、そーいえば11003編成の脱線のすこし前に、自動車とぶつかった小田急のロマンスカー・LSE（7000形）も第3編成でしたね……。