速い準急・遅い急行

 日中の川越市ゆき準急はふじみ野で快速の接続待ち、森林公園行き準急はふじみ野で急行〈Fライナー〉、川越市で快速の接続待ちをするため、基準となる運転時間よりも3~9分も遅くなります。東上線ではいつだって割を食うのは準急という悲しい宿命なのですが、夜間のラッシュには列車密度が詰まっているにもかかわらず、森林公園まで待避なしで走る準急が設定されています。
 平日の場合、池袋21:40の3247列車がそれで、この時間帯は
池袋発の準急と急行の時間差が6~7分にもかかわらず、3247列車に限っては次の急行が21:51と11分開く関係で、ふじみ野での待避がなくなるのでした。さらにそのあとのTJライナー17号には森林公園で3分差まで詰められますが、かろうじて逃げ切ります。所要時間64分、表定速度49.3km/hは途中23駅停車していることを考えれば立派といわざるを得ません。しかもこの準急に乗れば、森林公園と小川町で乗換えとなりますが、小川町で寄居行き最終に接続して男衾到着は23:17! 池袋から97分(乗り換え時間をのぞけば85分!)で池袋から帰宅できるのです。磯村建設も草葉の影で喜んでいることでしょう(こればっか)。
 一方で21:51発の森林公園行き急行は川越市でTJライナー17号に追い越されるので森林公園までの所要時間は63分。なんと準急3247列車よりも6駅よけいに通過するにもかかわらず、1分しか速くありません。もちろんこの電車に森林公園まで乗車したら、寄居行きの最終には間に合わず、当然男衾へは帰れません。磯村建設的にもたいへんよろしくない列車です(しつこい)。
 まあ、素直にTJライナー17号に乗れ、って話ですが。
※画像はすべて2016年6月2日撮影


21:40発森林公園行き準急3247列車。夕方ラッシュ時に森林公園まで途中待避なしで走りきる珍しい準急。20時代の準急は45分発ですが川越市ゆきで、ふじみ野で51分発の急行と00分初のTJライナーに追い越され、川越市には02分発の急行の3分前に到着します。しかし、3247列車は森林公園ゆきで、45分に発車してふじみ野で急行・TJライナーを待避すると、川越市~森林公園間で22:02発の急行と3分差くらいで雁行して利便性が低下するので、森林公園まで逃がすため通常のパターンよりも5分早めていると思われます。


準急3247列車が発車。次の準急までなんと28分もあきます。このあたりの時間帯は森林公園の入庫列車の運転間隔を調整するために、急行と準急がきれいなパターンで並びません。あ、TJライナーと上福岡行きもからむか。


次の21:51発の急行1231列車はTJライナー17号と9分の差で発車しますが、4駅しか差がないのにふじみ野までに9分差をあっさり詰められます。TJライナー無双はすさまじいのです。


とはいえ、TJライナー17号は小川町で寄居行きの最終列車に接続するため、割と早くライナー券が売り切れになります。それゆえにふじみ野まで先行するし、ライナー券が買えなかった旅客をフォローする急行1231列車の役割は決して小さくないのです。
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