50000型 全9編成
 2004年にこれまでの東武鉄道の文法を大幅に変えて登場した車両です。出力165kwのインダクションモータをギアリング6.53で回すというデザインも、いかにも標準的で語るところはありません。
 走りは悪くありません。固有振動数の低いアルミボディということもあいまって走行音に関してはとても静か。なんたって外で聞いていていちばん耳障りなのはTDドライブの風きり音ってなくらいですから。低コストを目指しつつもクオリティは落とさないという意気込みを感じるクルマで、これは「鉄道車両の無印良品だ」くらいに思いましたもん。いや、大げさな意味ではなく。
 その50000型の特筆すべきは車端部をのぞき固定窓とした点です。窓ガラスをコーキングで固定するのは手間の面・価格面から言って通勤車に使うのは不利な部分もあるのですが、それでも使ってしまうのがさすが東武といわざるを得ません。
 窓をがっちりと固定することで50000型の車内環境は見違えるほどよくなりました。50000型の試乗会のとき「この電車音がしねぇ!」とびっくりしたのを昨日のように覚えています。窓と車体のギャップが少なくなるのでその分風切り音が小さくなるし、固定窓なのでガラスがばたつかない。おまけにスパイラルリボンや窓レールといった窓を開閉する構造物がないので軽量化にも寄与できる。素晴らしいデザインだと思い「ました」。ええ、過去形です。
 しかしこの比類なきデザインも、旅客のわがまま(このへん書くと私怨でページが埋まるので略)で開閉窓にされてしまいました。51003編成からは1段下降窓となり、固定窓の51001・51002編成も無様な窓にされてしまいました。この改造で首都圏の通勤電車のレベルは20年は間違いなく後退しましたね。
 そして50000型試乗会でがっかりしたのが座席。これを座席と呼んでいいのか! くらい思いました。こんなのシートでもチェアでもない。スツールだ、と。
 50000型自体嫌いなクルマではありませんが、あの座席だけは本当にいただけないと思います。
 なお、51008編成は2019年12月24日に本線系統へ転属となりました。

51001編成

2015年11月6日 新河岸~川越

51002編成(改造前。ビューティフォー!)

2013年6月1日 鶴瀬~ふじみ野 

51003編成

2015年9月4日 若葉~坂戸

51004編成

2016年1月15日 新河岸~川越

51005編成

2015年9月14日 鶴ヶ島~若葉

51006編成

2016年3月11日 下板橋

51007編成

2013年9月21日 鶴瀬~ふじみ野

51009編成

2015年11月6日 新河岸~川越


51004編成搬入

2010年4月26日 寄居

50000系就役記念

2004年12月24日 森林公園検修区

秋の全国交通安全運動

2015年9月23日 池袋

秋の全国交通安全運動

2014年9月24日 池袋

秋の全国交通安全運動

2011年9月16日 川越市~霞ケ関

春の全国交通安全運動

2012年4月8日 池袋

連続テレビ小説「つばさ」 がんばれルーキー

2012年4月8日 池袋

秋の全国交通安全運動

2010年9月25日 池袋

森林公園ウォーターランド

2005年8月18日

PASMO×東武カード

2008年6月13日 大山

花と寺社めぐり

2011年7月21日 朝霞

2016年春の交通安全運動

2016年4月10日 ふじみ野~上福岡

和光市応援団長松村香織
SKE48卒業記念号

2019年5月20日 鶴瀬~ふじみ野
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