「道の駅 どまんなか田沼」に設置してあった機関車のキッズライドとシステムは同一です。ただ、こちらは車体が「機関車トーマス風」になっている点が異なります。「風」と書いたのは、とりあえず塗装や顔はトーマスのそれなんですが、部分部分は汎用の筐体のパーツを流用しているためか、全体的にそこはかとないパチモン感が漂っているのです。ていうか、色以外あっている所がありません。そのくらい全部間違ったトーマスです。 たとえばキャブの窓。トーマスなら円形の窓になっています。英国型なら丸窓、アメリカ型なら四角窓。これが機関車らしさを出す定石なのですが、このトーマスはドイツの機関車みたいな窓になっています。また、目の形もトーマスなら正円ですが、こいつは楕円。煙突も英国型なら単純な円筒でいいのに、スタックがついたアメリカンタイプになっている、なぜかトーマスにカウキャッチャーがついている、内側シリンダのはずのトーマスが外側シリンダになっている……など、今もしソニー・クリエイティブプロダクツに販売許可を申請したら絶対通らない(けっこう厳しいのです)スタイリングになっています。比較的出来のよいこちらのトーマスライドと比べれば「何か違う感」が実感できるのではないでしょうか。 逆に言うと、こんなすごい機関車トーマスは、まっとうな著作権ビジネスを行なう限りにおいては決してめぐり合えない代物です。そういった意味ではたいへん貴重なキッズライドといえます。末永き活躍を祈りたい次第です。 ……それにしてもトーゴって、プロトタイプに対する愛を本当に感じないんだよな……。 |