Nゲージ新幹線
 
007 車両を増やすか、線路を増やすか
●車両か線路か、それが問題だ
 スターターセットを買ってしばらくは、車両を走らせて楽しめると思いますが、小判型の線路(以下エンドレス)をぐるぐる回っているだけでは飽きると思います。
 また、車両だって3〜4両の新幹線1種類では寂しい。実車と同じ長さに伸ばしたい人もいるだろうし、他の車両が欲しい人もいるでしょう。それはご自身が出せるお金の範囲内でやりくりしていただくほかありませんが、鉄道模型は基本長く続ける趣味なんで、あまりあれもこれも欲張らないことが大事です。
 で、車両を増やすか、線路を増やすかですが、とりあえずは線路を拡張することをおすすめします。スターターセットを買ったばかりでお金もあまりないでしょうし、そもそも車両ばかり増やしても、走る線路がないと意味がありません。
 線路がスターターセットのままで編成を16両にすると、まるで蛇が自分の尻尾を追いかけているようでなんともしまりません。かといって編成はそのままでもう1種類別の車種を買うといっても、載せられる線路がないわけです。
 ですからまず、ポイントを買って楽しんでみることをお勧めします。ポイントが2基あれば(編成が短いなら)将来的に2列車の交互運転だって可能です。とりあえずはポイントを含んだ線路の拡張を行なう方針で考えてみるといいと思います。

▲線路そのままで車両ばかり増やしても、かえってリアリティがなくなるというものです。

●とりあえず駅をつくりましょう
 ポイントは線路の中でもけっこう高価な部類になります。たとえばカトーユニトラックのポイント、EP481-15は1基2,800円+税、トミックスファイントラックのポイントN-PL(PR)541-15が1,600円+税です。
 ポイントはできれば2基ほしいのでそれぞれ5,600円+税と3,200円+税に……けっこういいお値段ですね。しかもポイント2基だけでは線路の拡張はほとんどできませんので他にも線路がほしい。そうなるとさらにお高くなってしまいます。なかなか難しいところです。
 とりあえずはポイント1基と直線線路、そしてホームを買ってみてはどうでしょうか。「止まる目標」ができるだけでもずいぶん遊び方にバリエーションができますよ。

●追加線路プラン
カトー・ユニトラックの場合
EP481-15Rポイント線路
2,800円+税
直線線路S248
4本入720円+税
近郊型島式ホームセット
3,300円+税
合計
6,820円+税
カトー・ユニトラックの線路配置図

※訂正:上の図でEP-541Rの右側にある※印は、ポイント線路に含まれる補助線路2本をつなぎ合わせたものです。補助線路2本+曲線線路R481-15という組み合わせでないと、島式ホームが入りません。

トミックス・ファイントラックの場合
手動ポイントレールPR541-15F
1,600円+税
ストレートレールS72.5
4本560円+税
カーブレールC541-15
4本720円+税
ストレートレールS280
4本800円+税
島式ホームセット(都市型)
2,200円+税
合計
5,880円+税
トミックス・ファイントラックの線路配置図


 このパターンですと、行き止まりの1番線から発車してポイントを渡って本線に合流、気のすむまでエンドレスをまわったら駅に止まって折り返して行き止まり1番線に帰るという、メリハリの効いた運転ができます。少なくともホームも何もない原野に止まって折り返すよりは目的意識がはっきり出て、より鉄道運転らしくなります。
 上のパターンではスターターセットに入った新幹線4両編成を基準に大きさを考えていますが、車両を長くしたい場合は直線線路を適宜継ぎ足してください。16両編成ならS280を8〜9本、S248なら10〜11本つなげることで直線上に新幹線が並びます。気が遠くなりそうですね。
 もう1本列車を走らせたい場合は、ポイントをさらに1個追加し、直線線路を追加します。こうやって線路を拡張していくうちに、鉄道模型のあらゆることを自然と覚えていくようになります。

▲駅を追加することで運転に目的が生まれます。鉄道とはA地点からB地点まで旅客や貨物を輸送するものですから、『止まる目標』が必要なのです。

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